これには、私に友達がいなかったことが関係していたのかもしれません。学校では極度の不安から友達ができず、そのうち独りで過ごすことに楽しみを見出すようになってしまいました。これにより、家庭でも、独りで食事をすることを好むようになってしまったのでしょう。
また、我が家は母子家庭であったため、孤食になりやすい環境もありました。
幼い頃からみんなで食べる楽しさを体験していると、人の気持ちがよくわかるようになり、思いやりの心が育ちます。
「楽しく食べる子どもに~食から始まる健やかガイド(厚労省パンフレット)」
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食育という点からも、やはり独りはよくないのでしょうか…?
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なお、現在でも私は孤食を好んでいます。独りで食べるのは気楽でいいと、つい考えてしまいます。また、家族と一緒に食べようにもそうした環境が十分にないのも事実です。
いつだったか、テーブルに家族全員の食事を用意されたとき、私は家族と一緒に食事をとるのがあまりに苦痛だったため、自分の分だけを持ち出して部屋で独りで食べて、親にしかられるという、そうしたことを繰り返していた時期があります。「独りで食べるご飯はおいしくない」という言葉をときどき耳にしますが、私はまったく違った感性の持ち主のようです。