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2008年12月9日火曜日

コメント・友達なんて、いない方が楽しい!

前回の投稿「友達なんて、いない方が楽しい!」に、少しコメントを付け加えます。

■ 友達がいる状況からそうでない状況になると、寂しくなる。しかし、そのうち…

こんな私も、友達がいなくなった当初は寂しい思いをしたようです。

もともと友達がいた状況からいなくなると、寂しいものなのでしょう。

ですが、当時の私はそのうち孤独な状況に楽しみを見出し、友達を作らないようになってしまったものですから、先生にとっては頭の痛いところだったろうと思います。

■ 友達がいない子を問題視する小学校教師

小学校の教師は、友達がいない子どもを問題にするものです。

それはおそらく第一に、人との交流を子ども時代に経験しないと発達に影響があると考えられること(例えば、古くはピアジェの『児童道徳判断の発達』やミードの『精神・自我・社会』に、正常な発達には仲間との相互交流の重要性であることが理論として示されているそうです(Rubin, Burgess & Coplan, 2002))、第二に、それとは別に、友達付き合いをすること自体が価値あることだという考えからでしょう。

経験上思うのですが、学校教育の現場では、教師が児童生徒に友達作りの必要性を訴える場合は、大抵後者を持ち出します。友達は大事だよ、と。

しかし、前者を持ち出すことはありません。つまり、友達付き合いをしないと発達に影響があるから友達を作りなさいと、教師が児童生徒に訴えることはありません。それはそうでしょう。

私は冷たい考え方をする子どもだったので、友達が大事だとか、友情がどうのとか言われても、友達を作る気にはなれませんでした。しかし、例えばピアジェの理論を引き合いに出して、正常な発達には仲間との交流が大事と説得されたら、友達を作ろうという気になったかもしれません。しかし、子どもの友達というのは、そのような考えで作るものではありません。

[文献]

◇ Rubin, H.K., Burgess, B.K., & Coplan, J.R. (2002). Social Withdrawal and shyness. In P.K. Smith & C. Hart (Eds.). Blackwell’s Handbook of Childhood Social Development (pp. 329-352). London, U.K.: Blackwell.