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2010年3月11日木曜日

同調圧力を感じなかった

友達がいなかった中学~高校生の頃の私は、単独行動派でした。周りの同級生たちが揃って同じ行動をしていても、私だけ全く違う行動をとるなどしていました。

例えば、周りの掃除当番がみな掃除をさぼっていても、私一人だけが掃除をしていました。周りの男子生徒がみな詰襟(学ラン)のホックを外していても、私一人だけがホックを留めていました。周りのほとんどが学生カバンをつぶして平らにしていても、私はそのようなことはしませんでした。

もしかすると、周囲の生徒には「同調圧力」が強かったのではないかとも思います。友達がみなやっているから、他の人もやっているから、自分もやらないわけにはいけないということです。そうした同調圧力が、学校のきまりを守らなければならないという規範意識よりも強かったのでしょうか。もちろん、純粋に掃除をさぼりたい、詰襟のホックを外したい、学生カバンをつぶしたいという欲求もあったのでしょうが。

一方、私などは、同調圧力はほとんど感じず、学校のきまりを守るべしという規範意識の方をずっと強く感じていたのでしょう。

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仲間関係の3つの発達段階というものがよく知られています。(1)ギャング・グループ、(2)チャム・グループ、(3)ピア・グループです。これらの詳細については、私はうまい説明ができないので、他サイトを参照。

例。 Benesse教育研究開発センターのページ
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高校生ぐらいならまだしも、中学生ぐらいまでなら、同じ行動を重視するチャム・グループが中心で、同調圧力は強そうに思えます。それだけに、私の場合は不思議です。友達や仲間がいなかったから、同調圧力を感じることもなかったということなのでしょうか。

2010年3月7日日曜日

『児童心理』2009年11月号「友達ができない子」

少し遅れた話題で恐縮ですが、金子書房から出ている『児童心理』という雑誌の2009年11月号が、「友達ができない子」という特集を組んでいます。過去の号ですが、注文により購入は可能です(もちろん、在庫切れでなければですが)。また、一部の書店ではバックナンバーが置いてあります。

全144ページ中100ページほどが友達についての特集で、様々な論考や事例、エッセイなどから構成されています。その目次は、金子書房ウェブサイトで見ることができます。やや専門的で堅めの内容ですが、学術論文ほどではなく、特別な専門知識がない方でも読むことができるだろうと思います。現に、私でも読めました。

主に小学校の教師を対象としたと見られる内容ですが、親向けの内容もあるなど、保護者が読んでも得るところがあるだろうと思います。友達がいない当事者向けの内容ではありませんが、小学生ぐらいの時に友達がいなかった人が、過去を振り返るために読むという読み方はあるかもしれません。

読んだ感想ですが、やはり専門家が書いてあるだけあって(このブログとは違い)内容がしっかりしていて、大変勉強になりました。学んだことを、今後このブログに生かしていきたいです。

私が常々疑問に思っている「友達がいないことは悪いことか」という問いについては、これを読んでもなお答えが見出せませんでした。教育関係者は友達がいない子を問題視するけれども、その教育関係者の間でも、どこか迷いもあるのかもしれないと、むしろ感じました。