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2010年8月4日水曜日

小中時代の友人関係と、ひきこもり

先日、内閣府が「若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査)」を発表、推計70万人のひきこもり者がいるなどその概要は各種メディアで報じられ、インターネット上でも話題になりました。

調査は、全国の市区町村に居住する満15歳から満39歳の者5,000人を対象に、平成22年2月18日~2月28日にかけて行われました。アンケート調査です。

この調査には、友人関係に関する質問項目もありました。以下は、そのうち一部です。

* * * * * * * * * *

Q11「あなたは小学校や中学校の頃に、学校で次のようなことを経験したことがありますか。あてはまるものすべてに○をつけてください。(○はいくつでも)」

* 一部抜粋 *

<友達とよく話した>
ひきこもり群:52.5%
ひきこもり親和群:70.2%
一般群:85.2%

<親友がいた>
ひきこもり群:45.8%
ひきこもり親和群:62.6%
一般群:71.9%

* * * * * * * * * *

これを見る限り、ひきこもり群は、小学校や中学校の頃、友人関係が希薄な生活を送っていた者の割合が比較的多いことが読み取れます。

ただ、一般群でも、友人関係が希薄だった者はある程度います。小中学校時代に希薄な人間関係を送っていたからといって、そうした人がみな後にひきこもりになったとまでは、さすがに言えません。

また、この調査結果は、友人関係が希薄だったからひきこもりになったとか、そうした因果関係を示したものではありません。

友達がいないとか、友人関係が希薄だとか、そうした青少年時代を送った人に関する調査結果を見ると、どうもこのようなあまり明るい材料とは言えないものが私が見たところ多いです。残念です。

なお、私も小中学校の頃、友達とはあまり(時期によっては全く)話をしませんでしたし、親友は一人もいませんでした。そもそも、友達がいない時期が長かったです。調査には、友達がいたかどうかの質問項目はありませんでしたが、もしその質問があれば、どういう結果になっていたのでしょうか。