Social Icons

Pages

2009年6月25日木曜日

友達は勉強の邪魔か、友達は勉強のプラスになるのか

私は小学校から大学まで通いましたが、その中で「友達は勉強の邪魔である」とおっしゃる先生と、「友達は勉強のプラスになる」とおっしゃる先生がいらして、いったいどちらの先生がおっしゃることが正しいのだろうと混乱しました。

前者の先生の主張は、勉強友達など作ろうものなら、馴れ合いに終わってしまうとのことです。後者の先生の主張は、友達の存在により分からないことを教えあったり、励ましあったりできるとのことです。前者は性善説、後者は性悪説とも思えます。

「友達がいない子」で扱う年齢層の子どもよりも少し年齢が上の子の話になりますが、私が高校のときなどは、「周りに流されてはいけない」などと言われたものです。というのも、私の高校にはあまり勉強熱心な生徒が多くはなかったためです。このような環境だと、どちらかと言えば、「友達は勉強の邪魔である」という方に傾きやすそうです。私などは、高校時代、友達がいなくてもほとんど寂しいと感じませんでしたし、実際に友達もいなかったため、友達の「同調圧力」(peer pressure)を感じることなく、一人で勉強に集中していたのでした。

なお、友人関係が学業に及ぼす影響については学者の間で研究がなされているようです。次の文献は少々専門的な内容で難しいですが、これまでの研究成果がまとめられ、批判的に検討が加えられていて、勉強になります。

◇ 石田靖彦(2005)「児童・生徒の友人関係が学業達成に及ぼす影響」『愛知教育大学研究報告』54(教育科学編)109-115。
(新しいウィンドウで開く)