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2009年3月19日木曜日

友達がいない子の卒業式

私は、小学校卒業時に友達が2人いたものの、中学、高校卒業時には友達がゼロでした。

友達が少なかった私にとって、卒業式で仲間と離れ離れになることへの特別な感情はほとんどありませんでした。これまでの自分自身について思いをめぐらしたり、受験のことを考えたりと、ほとんど自分のことばかりを考えていました。卒業式が終わった後、小学校の時は友達と一緒に写真を撮ったりしましたが、中学、高校では友達がいなかったので、そのまま家までまっすぐ帰ってしまいました。

学校を卒業して何年も経った後、ひょんなことから、卒業アルバムに寄せ書きのページがあるらしいという話を知りました。そこで昔の卒業アルバムを引っ張り出したところ、なるほど、確かに余白のページがありました。もちろん、私の寄せ書きページは真っ白です。このようなことを、卒業して何年も経った後に始めて知るとは、妙なものです。

卒業式特有の仲間との連帯感とは私はほとんど無縁でした。友達なんていない方が楽しいと常々思っていた私も、このときばかりは少し寂しい思いもしないではありませんでした。私は1か0かで割り切れる人間ではなく、中途半端なところがあります。もっとも、今にして思うと友達づきあいを捨てた分、何か得られるものもあったはずで、これはこれでよかったのではないかとも思います。

それにしても、友達がいる、多い子どもが一体どういう卒業式を迎えているのか、私にはよく分かりません。