Amazon.co.jp のカスタマーレビューがあまりに好評だったので、『大人も知らない「本当の友だち」のつくり方』という、中高生女子を対象とした本を思い切って買ってみました(相当思い切って買いました)。
このブログを書く上で、何か参考になりそうなことが書かれてあるのではないかと思ったからです。また、私自身、上手な人間関係を築けず、なんとかしたいと常々思っているからです。
本を読んだ感想ですが、残念ながら、この本は既に友達がいる人や、最低限の人間関係を築くことができている人を主な対象としたもののようでした。友達がいない子にも役立ちそうな内容が全くないとは思いませんが、やはり念頭に置かれている読者の対象が違うと感じます。
また、読者がある意味健康な人であることを前提とした内容で、例えば不安や緊張を非常に感じやすく極端に引っ込み思案であるとか、場面緘黙症であるとか、そうした人は、この本で書かれている方法を実践しようにも、できないでしょう。
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とはいえ、既に友達がいるけれども、もっと心を通わせられるようになりたいとか、そう思っている人には、参考になりそうなこともたくさん書かれてあります。
専門用語で言えば、「アサーション」についての本と言えばいいでしょうか。
マンガが数多く挿入されているという理由で、内容の信頼性に不安を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この本で紹介されている方法は、アメリカの社会学者、リンダ・アダムスが創った「自己実現のための人間関係講座」というプログラムで学ぶ内容だそうで、なかなか本格的です。そして、著者の松本啓子氏はプロのカウンセラーです。タイトル通り、この本の内容には、本当に「大人も知らない」ものも含まれているだろうと思われます。
マンガで実例(成功例、失敗例)を挙げて説明しているところが実に分かりやすいと私は感じたのですが、当の中高生女子がどう感じるかは、さすがに私には分かりません。