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2009年5月14日木曜日

一人はみんなのために、みんなは一人のために

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」(One for all, all for one)

Wikipedia(英語版)を読むと、どうもこれはラテン語の "Unus pro omnibus, omnes pro uno" が由来のようです。アレクサンドル・デュマの小説『三銃士』でも著名な言葉です。

この言葉を良いと思うかどうかに、その人の価値観が現れるだろうと思います。多くの人、特に友達を大事にする人などは、「人は一人では生きていけない」などとして、この言葉を名言とするでしょう。一方、私などは単独行動を好むタイプなので、どちらかと言えば馴染みません。そのときの気分によっては、「自分のことは放っておいて、好きにさせておいてくれ」と考えることさえありそうです。

また、この言葉が適切かどうかはTPO(時・場所・場合)にもよるでしょう。チームスポーツでは、この言葉が大事にされることもあるでしょうし、それももっともなことだろうと思います。実際、ラグビーなどではこの言葉は有名だと聞きます。

意外なところにも、この言葉は使われています。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の憲法には、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」が明文の中に出てきます。なるほど、この言葉を憲法に掲げるような国は、社会主義、共産主義という感じがします。私がこの言葉に少々違和感を感じるのも、このためかもしれません。また、先の Wikipedia(英語版)によると、資本主義国家ですが、スイスでこの言葉が標語とされているそうです。